令和7年4月より乳腺外科の診療を開始しました。
乳がんは女性がかかるがんの1位で、9人に1人がかかるとされています。
乳腺外科では、乳がんをはじめとする乳腺疾患を取り扱い、検査から治療までを行います。
前兵庫県立尼崎総合医療センター乳腺外科部長の諏訪裕文医師が着任し、乳がん治療を提供しています。令和7年9月より東近江市蒲生医療センター院長に就任されました。

更新日:2025年09月01日
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| 乳腺外科 | 諏訪 裕文 | 諏訪 裕文 | 諏訪 裕文 | 諏訪 裕文 | – | |
※診療日程は医師の都合等で、急に変更される場合があります。ご了承ください。
※ピンク色は女性医師
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※診療日程は医師の都合等で、急に変更される場合があります。ご了承ください。
※ピンク色は女性医師
蒲生医療センターは、既存の診療体制を維持しつつ乳がん治療の専門施設として、手術や化学療法に至るまで乳がん患者さんの療養を一貫して支える病院へと生まれ変わります。

図1 乳がん診断のための検査
マンモグラフィ併用検診で精密検査が必要となった方の精査や、腫瘤または乳汁分泌の自覚がある初診患者さんを対象としています。
4月から検査技師が乳腺エコー検査を新たに開始しており、腫瘤の有無や性状をさらに詳しく検査できるようになりました。
腫瘤が疑われ、組織検査が必要な場合には針生検検査を、乳汁分泌のある場合には細胞診検査を行います。
当センターで従来から行っているPET検査やCT検査は、乳がん術後の経過観察や再発を疑う場合に有効であり、今後も継続していきます。
今後、導入を予定しており、病変の質的診断や乳がんの進展範囲の評価、多発病変や対側病変の有無を検索します。

図2 乳がんの治療
遠くの病院で乳がんの手術を受けられた患者さんに蒲生地区に戻っていただき、術後ホルモン剤治療を継続します。転移再発乳がん患者さんの治療においてもホルモン剤のほか内服の分子標的剤、抗がん剤や骨修飾剤の治療も行うことが可能です。
当センター放射線科では、乳がん手術後の照射および転移再発乳がんの緩和照射が以前から行われており、さらに件数が増加するよう努めていきます。
現在、外来化学療法室を準備中で、令和8年8月から本格稼働を予定しており、八つのリクライニングシートまたはベッドを用いて静注化学療法を開始します。
すでに手術室建設の準備段階に入っており、令和8年8月から稼働予定です。
それまでは日野記念病院の仲院長のご協力で、同院手術室にて手術を実施予定です。将来的には形成外科と協同して乳房再建手術の導入を検討しています。
乳がん診療は多くの診療科と多くの職種が協力することが必要であり、チーム医療で患者さんをサポートしていきたいと思います。
令和8年夏に完成予定の増築棟には、3階に手術室2室と病理室、1階に乳腺外科と形成外科の診察室および新たにMRIを加えた検査部門が集約します。
2階の病棟は16床増床し、既存の19床と併せて35床となり、診療所から病院へと生まれ変わります。

乳がん治療専門施設の開設で病院として新しくなる蒲生医療センターでは、その専門分野で患者さんの痛みや悩みに寄り添い、「真心と誠意をもって、安全で安心できる看護サービス」を提供できる看護師を求めています。